翻訳家の単価設定

単価アップのイラスト 翻訳

どうも、ジョンソンです!最近は繁忙期でなかなか更新できていませんでした。

今日は翻訳家の単価設定についてお話します!

単価とはなにか、単価設定の方法やタイミングなどをご紹介します!

単価の重要性

翻訳家にとって、収入アップの方法は大きく以下の二つに分かれます。

  1. 単価のアップ
  2. より多くの単語をこなす

(2)についてはまた後日お話したいと思います。

たとえば、1日に2000単語こなす、単価0.1ドルのAさん、そして単価0.12ドルのBさんがいるとします。

(Aさんの場合)

2000単語 x 0.1ドル= 日給200ドル

(Bさんの場合)

2000単語 x 0.12ドル= 日給240ドル

40ドルとは日本円(130円/ドル)にすると5200円になります。

2人とも年間245日働く(120日休み)とすると、年収の差は127万4,000円になります。

単価が0.02ドル変わるだけでこれだけの差が出てくるのです。

逆にいえば、そこまで年収はいらないという人は、単価を上げることで127万円分を休みに回すという考えもできるのです。

単価の設定方法

単価の相場

単価の相場を知るには主に2つの観点から業界の平均単価を調べます。

  1. 言語ペア
  2. 翻訳ジャンル

まず前提として、「英日(英語→日本語)」ペアは単価が最も高い言語ペアのひとつです。ほかには、ドイツ語や中国語などが高単価と言われています。日本語のペアが高いのは、日本の市場や文化の重要性が高いということ、さらに世界的に日本語話者が少ないことが理由としてあげられます。

また、翻訳ジャンルについても、重要な指標になります。私は産業翻訳をしており、その中でもITやマーケティングのローカリゼーションをしています。

ローカリゼーションとは、ウェブサイトやセールス/マーケティング資料などを各マーケットに合わせて翻訳することをいいます。たとえば、Googleが日本のマーケットでサービスを提供する際は、英語のサービスを日本語に変換して提供する必要があります。これを担当するのがローカリゼーションチームで、特に大手企業のほとんどはフリーランスチームに発注しています。

ジャンルはどれだけ大きく分けるかにもよりますが、大きい傘で「産業翻訳」「出版翻訳」「映像翻訳」にわけられます。出版翻訳は本や雑誌などの翻訳、映像翻訳は普段Netflixなどで観るような映画やドキュメンタリーなどの翻訳になります。

私は産業翻訳の経験しかないので他の2つについてはお話することはできません。

世界的に見ると産業翻訳の英日ペアの相場はだいたい単価0.1ドルが平均的な数字と言われています。

この単価相場を知らないと、いつまでも自分を安売りしてしまうことになります。

契約を結ぶ際は、この相場と自分の経験を考慮して、必ず単価の交渉を行いましょう

私の場合、未経験の時は0.08ドルが最低ラインでした(経験として0.05ドルなどの単発仕事を受けたこともありますが、、)。

単価の設定方法

結論から言うと、目標の年間年収を設定して「時給を求める」です。

目標年収 ÷ 年間労働日数 ÷ 1日の労働時間 = 目標時給

目標時給がわかれば、自分が1時間にこなせる単語数で割るだけで目標単価が分かるからです。

1日6時間、年間245日(120日休み)働いて、500万円の年収を目指す場合

500万円 ÷ 245日 ÷ 6時間 = 3,401円

1時間に250単語こなせるとしたら、

3,401円 ÷ 250 ≒ 13.6円

約13.6円が目標単価になります。ドル報酬の場合は、これをドル転します。

大事なのは、「自分が必要な収入」を第一に考えることです。

相場ももちろん大事なのですが、それはあくまで自分を安売りしないための指標としてみます。

まわりがどの単価を設定しているかではなく、自分がどのくらい働けて、どのくらいの収入が欲しいかで考えましょう。

ちなみに私は、年間に130日は休みが欲しいなと思っているので、年間労働日数は235日。1日翻訳に6時間使うと考えて計算しています。年収は秘密ですが、前職の頃の1.5倍を最低ラインとしています。

単価交渉のタイミング

単価交渉のタイミングは大きく2つあります。

  1. 契約時
  2. 契約日から一定期間ごと

契約時にはよほど自分の単価よりも高い額を提示された場合を除いて、必ず交渉しましょう。

翻訳会社ももちろん利益を出すことに必死です。顧客が支払う翻訳単価と翻訳者の単価の差額が売上になるわけですから、ほとんどの場合、最初は低めに提示してきます。1度契約をしてしまうと単価を上げることは難しいので、自分の設定単価より低い場合ははっきりと希望を伝えましょう。無理な単価を提示して取引先を怒らせるのは禁物ですが、しっかりと根拠を持って無理のない希望単価を提示します。

また、契約から一定期間ごとに単価交渉を行うのも有効です。同じ顧客の翻訳をこなせばこなすほど、効率や正確性は上がります。取引先にとっては新しい翻訳者よりも、あなたの方がずっと価値が大きいのです。サービスの価値が上がるということは、単価も上がるのがフェアな考え方です。相談するようにしましょう。

さいごに

いかがでしたか?

フリーランス翻訳家にとって単価設定がどれだけ重要なのか分かっていただけたでしょうか?

普段なら翻訳家としてのレベルを磨くことも重要ですが、その努力や結果に見合った単価設定も大切です!

自分の求める生活に近づくために、単価設定を行いましょう!

参考としていただけたら幸いです^^

質問等あればお気軽にコメントしてください!

それでは、ごきげんよう!

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